チャプター 322

ポスターの記載が正しければ、ミス・ミスティの決勝戦の会場は、彼が講演を行うのと同じ講堂であり、しかも同日開催であるようだった。彼の講演とコンテストの日程が被っているのだ! 彼女はすぐにネイサンに尋ねた。「ねえあなた、18日にXXXXで講演をするの?」

それを聞くと、彼はパソコンのキーボードを叩きながら答えた。「ああ、18日は講演だ。ついでに、滞在中はミス・ミスティの審査員もすることになってるよ」

最悪!

夫が審査員をするですって?

ということは、二、三十人の女の子たちが夫の前で魅力を振りまくってこと?

ヒルダは途端に面白くない気分になり、胸の中に嫉妬心が広がり始めた。

ちょうどその時、彼...

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