第708章

リナックスが到着した瞬間、自撮りに興じていた二人の輪に彼が加わり、そのグループは三人になった。

すると突然、家事用ロボットが「玄関にお客様です」と告げた。

リナックスが防犯カメラのモニターに目をやると、そこにはインターホンを押す白髪の男の姿があった。

「パパだ!」ルナは歓喜の声を上げると、すぐにカレブへ写真を片付けて帰宅の支度をするよう言いつけた。

一方、リナックスはコニーの方を振り向いた。

普段ルナを迎えに来るのはネイサンの家の家政婦なのだが、今日は彼自身がやって来たのだ。

「私が対応するわ」コニーはそう答えると、自ら玄関へと向かった。

ドアが開く。外に立っていたのはネイサンだ...

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