第807章

たった二日が過ぎただけだったが、トーマスにとっては数世紀もの時間が流れたかのように感じられた。罪悪感が彼を押しつぶそうとしていたのだ。過去二日間の恐怖と自責の念はあまりに圧倒的で、彼はまともに眠ることも食事をとることもできず、そのせいで体重も随分と落ちてしまっていた。

トーマスは何かを呟いたが、ようやくレックスに対して言葉を返した。

「レックス、すまない。ただ、俺は……その……」

彼はこの状況をどうレックスに説明すればよいのか分からなかったのだ。

「いいから、もう喋るな。自分を見てみろ、汚いし臭いぞ。それに、ひどくやつれてる。何も食べてないんだろう? 話は腹ごしらえをしてからだ」

それ...

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