第28章 CPを応援する

山崎霧はもう一口コーヒーを飲み、その苦味で非現実的な考えを押し流した。

何かをして北野美月のことを忘れる必要があると感じた彼は、市川朱莉が言っていたウェブサイトを開いてみた。

ネットユーザーたちが、どうやって彼と北野美月の間に感情があると見抜いたというのか、確かめてやろうと思った。

「こいつらほんと暇だな」彼は冷笑を浮かべながらスマホの画面に目を落とし、心の中では微かな不安を感じていた。しかし、時間が経つにつれ、読み込むほどに引き込まれ、次第に自分でもそれを信じそうになっていた。

「彼らの言うことも、あながち間違いじゃないかもしれない」彼は心の中で思い、脳裏には北野美月との一つ一つの...

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