第47章 招待状がない!

「ええ?確かにここに入れておいたのに!」林田優子は焦りながら自分のハンドバッグを必死に探り、心中の不安が募っていく。招待状を取り出そうとするが、どこを探しても見つからない。

二人は互いに目を合わせ、心に不安を抱えていた。

「私も招待状が見つからないわ!」鈴木瑠璃の声には動揺が滲んでいた。「さっきまで確かに持っていたのに」

警備員は自分の十年間で鍛えた目利きで、鈴木瑠璃が到着した時には確かに招待状を持っていたことを保証できるが、今はたしかに無くなっている。そして北野美月が招待状を盗む一部始終をはっきりと見ていたが、それには触れず、ただ厳しい表情で繰り返すだけだった。「申し訳ありませんが、...

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