第17章

星谷由弥子は笑い、目に得意の色が閃いた。彼女は椅子を引き寄せて座り、交渉を始めた。

「こう言いましょうか。私の医術は超一流で、国内では二番目と言える人がいないほどです」

「あなたの毒をこんなに簡単に治せたことからも、それは明らかでしょう」

天宮和人は鼻で笑った。「それで?」

「私には何の意味もないな。専属の家庭医がいるし、天宮グループには世界トップの医療チームがある」

「随分と大勢いるようですね。でも役に立つ人はいないようですが」

星谷由弥子は天宮和人を一瞥し、舌打ちした。「今回はあなたを救える人がいないみたいですね。聞いたところによると、お祖母様も多くの名医を呼んだけど、この毒...

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