第194章

甘言は南由子には通用しない。彼女にとって最も効果的なのは、星谷由弥子を直接捕まえて猛特訓することだった。

この先しばらくの間、星谷由弥子の24時間は48時間に引き伸ばして使いたいほどの忙しさだった。

帝都大学の周年記念祭はまだ先だったが、各学部が主催する大会が先に到来していた。

「いや、私この前休んでいたじゃないですか?本来なら、この大会は本人が申し込んで、登録表に記入するものではないんですか?」

「うん、その通りだよ。だから私たちが君の代わりに申し込んで、登録表も記入しておいたんだ」

質問された専門科目の教授は何の気なしに手を振り、すぐに記入欄がびっしりと埋まった登録表のコピーを...

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