第33章

ネットカフェを見つけると、星谷由弥子は迷わずに最も奥まった席へと向かった。ゲームに夢中になっている少年の肩をトンと叩く。「すみません、ちょっと調べものするのに、パソコン借りてもいいですか?数分で終わりますから」

ゲーム内での激しい戦闘中だった少年は突然のことに驚いて顔を上げると、そこには非常に美しい顔があった。

星谷由弥子の口元に浮かぶ微笑みと、その優しい声に、少年は突然顔を赤らめ、考える間もなく、言葉を詰まらせながら答えた。「も……もちろんいいですよ。今、使います?」

「そうです、今ちょうどゲームの大事な場面ですよね?大丈夫ですか?」星谷由弥子は微笑んだ。

「大丈夫、大丈夫です……...

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