第44章 ウェディングドレスは美しいですか

松本七海は本当に気が利くな、彼女のこの自慢したい気持ちは少しも隠せていないよ。

坂田光は松本七海に抱きつかれるままにしてから、彼女をそっと押し離した。

松本七海はすぐにくるりと一回転し、坂田光にウェディングドレスを見せた。「光兄さん、私が選んだドレス、素敵でしょう?」

坂田光は頷いた。「うん、綺麗だ」

そう言うと、坂田光の視線は松本絵里の方へと向けられた。

松本七海はすぐさま坂田光の腕にしがみついた。「光兄さん、お姉さんにも私のドレス選びを手伝ってもらったの。彼女、目が肥えているから、一目見て私のドレスが素敵だって言ってくれたのよ」

松本七海の言葉が終わるか終わらないかのうちに、...

ログインして続きを読む