第230章

「山本伊織が海外の犯罪組織と結託している証拠なら、いくらでも手元にあるわ。それに加えて、山本グループで彼女が犯した数々の悪行……これだけあれば、彼女を刑務所に送り込んで実刑にするには十分でしょうね」

私は淡々とした口調で告げた。

山本翔一が冷ややかに口を開く。

「俺に青木易揚を解放させたいのか?」

私は思わず「ぷっ」と吹き出してしまった。

「青木易揚がアフリカに送られたのは、あなた一人の決定じゃないでしょう。どうして、あなたが放せと言えば放せるような簡単な話になるの?」

「なら、俺に何を求めている?」

山本翔一は問い返した。

食いついたのを見て、私はきっぱりと言い放つ。

「...

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