第18章 確実で迅速な顔面打撃シーン

水原茜は自分の席に戻り、シャンパンを軽く一口含みながら、これから繰り広げられる芝居を楽しみに待っていた。

今日は来賓で溢れかえっており、水原昇栄は興奮した様子でマイクを手に取り、高らかな声で皆に告げた。

「これより、母への誕生日プレゼントをご覧いただきます。スクリーンをご注目ください」

誰もが特別な演出を期待して、好奇心に満ちた表情を浮かべていた。しかし突然、大スクリーンにはあられもない映像が次々と映し出された。

女性は次々と入れ替わるものの、男性は終始、水原昇栄本人であった。

最初は場内が静まり返り、その後、あちこちから息を飲む音が聞こえ始めた。スクリーンに背を向けた水原昇栄の顔...