第31章

太田久美子の顔色が一瞬で変わった。

「今日は大切な日なのに、そんな見苦しい汚れた服で藤原家を軽んじているの?私なら、こんな恥さらしなところにはもういないわよ」

他で優位に立てないなら、太田久美子は水原茜に早く立ち去ってほしかった。

水原茜は瞳を少し細めた。

太田久美子は傲慢に背を向けて立ち去った。

水原茜がこれ以上厚かましく居座ることはないだろうと思っていたが、次の瞬間、ビリッという音が聞こえた。

太田久美子はその場に凍りついて、目を丸くした。自分のベアトップドレスが突然背中から裂け、パッドが露わになり、皆の前に晒されるなんて信じられなかった。

まるで公衆の面前で服を剥ぎ取られ...

ログインして続きを読む