第120章 私の妻なんだから何をしてもいい

天樹夢子:「ご遠慮なく。明景さん、今後もし何かこういうご用がありましたら、私が全力で尽くしますので」

その言葉の裏には、柏木明景、もし弱みでも握られたら、ただじゃおかないから、という意味が込められていた。

柏木明景は紳士的に微笑んだ。「いいですよ。では夢子さん、教えてください。明珠にあなたのことを『義姉さん』と呼ばせるには、どうすればいいですか?」

天樹夢子も笑みを返し、手を伸ばして柏木明景のスーツを整えた。「柏木明景、あなたは陸川北斗にはまだまだ遠く及ばないわ」

彼が柏木の会長になったからといって何だというのか。依然として陸川北斗との間には越えられない壁があり、彼女は彼を全く相手に...

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