第141章 夢子、君は僕のものだ【2】

天樹夢子は目を閉じ、まるで体と魂が分離してしまったかのように、全身がふわりと浮き上がるのを感じていた。

事後、陸川北斗はベッドに腰掛け、タバコに火をつけた。だが、二口も吸わないうちに、すぐに揉み消した。

先程の行為があまりに心地よく、満ち足りていたため、つい一服したくなったのだ。

しかし、天樹夢子はタバコの匂いが嫌いだ。それに、万が一本当に妊娠していたら、健康にも良くない。

だから、わずか二口で火を消したのだ。

彼は天樹夢子に目を落とした。彼女がベッドに突っ伏したまま、再びびくりと震えるのを見て、彼は笑みを浮かべて言った。「まだ余韻が抜けないのか? 女の方が気持ちいいって言うもんな...

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