第48章 彼はそんなに眩しい

天樹夢子の言葉に、榊原秋は訝しげな顔になった。「夢子、どういう意味? また何か企んでるの?」

天樹夢子はろくな人間じゃない。榊原秋は彼女が小さい頃からそれを見抜いていた。

天樹夢子:「企んでるわけないでしょ。こっちは人に虐められて、枕営業寸前まで追い込まれてるってのに」

その言葉に、榊原秋は胸を締め付けられた。「夢子、そっちで何があったの?」

天樹夢子は笑って言った。「お母さん、心配しないで。当日はお父さんと一緒に行けばいいから。じゃないと、器が小さいって言われちゃうよ」

榊原秋はため息をついた。「それじゃあ、お父さんと一緒に行くわ」

そして土曜の夜、榊原秋は天樹清華と共に宴へと...

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