第8章

カタリーナ視点

 それから一年。

 表向き、私は運命を受け入れたかのように振る舞い、島での生活を続けていた。だが、胸の奥底では密かに復讐の機会をうかがっていたのだ。

 私はディミトリの油断を利用し、彼の犯罪の証拠――武器密売の記録、資金洗浄口座、政府要人への賄賂――を密かに集め続けた。そして、独自のルートを使って、それらの情報をインターポールに提供した。

 演技することも覚えた。現実を受け入れ、彼に対して好意すら抱き始めていると、ディミトリに信じ込ませたのだ。

「変わったな」ある日、彼はそう言った。「以前のような敵意を感じない」

「そうかもね」私は感情を殺して答えたが、心の中では...

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