第101章 追い出される

佐藤健志は、決定的な証拠をすべて目の前に突きつけた。佐藤弘之はぐうの音も出ない。

「それからもう一つ。宏市へ向かう途中、何者かに襲撃されて死にかけた。まさかとは思うが、弘之さんも一枚噛んでるんじゃないだろうな」

他の件では狼狽していた弘之だが、この問いには妙に落ち着き払って答えた。

「俺じゃない。もし証拠があるなら、喜んでムショに入ってやるよ」

表情を見る限り、嘘ではなさそうだ。だが、直感が告げている。弘之は確実に何かを知っている、と。

会議室がどよめき、非難の声が次々と上がる。

「佐藤社長に対するこの仕打ち、あまりに酷すぎる! 会社の利益を損なうような真似をするなんて」

「身...

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