第106章 酒会に参加

スタイリストも当然、その仕上がりには満足していた。ただ、少しばかり惜しいという気持ちも隠せない。北村萌花にはもっと華やかなドレスを着こなす実力があるし、せっかく舞踏会に参加してヘアメイクまで施すのだから、会場の誰もが振り返るような主役になるべきだと思っていたからだ。

 だが、佐藤健志の指示は極めて簡潔だった。

「これにする。メイクを頼む」

 北村萌花自身は、その選択に安堵していた。あくまで付き添いであり、過度な露出で周囲の注目を集めるのは避けたかったからだ。

 しかし、佐藤健志がどれほど彼女の輝きを隠そうとしても、メイクを終えて着替えた北村萌花は、女神のごとき美しさを放っていた。その...

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