第123章 原田柚奈の計画

北村萌花はようやく自宅で落ち着いた昼食をとることができた。それも、祖母の手作りだ。海外にいる間、片時も忘れることのなかった懐かしい味である。

佐藤健志も箸を動かしながら、しきりに感嘆の声を上げる。

「お祖母さんの料理は本当に美味しいですね。北村萌花が一日中、俺に自慢するわけだ」

「あら、この子はどんな風に話しているのかしら?」

祖母は目を細め、嬉しそうに佐藤健志に尋ねた。

「俺はずっと、北村萌花の作る料理も美味しいと思っていたんですが、本人は『お祖母ちゃんには到底かなわない』って言うんですよ。今こうして食べてみて、やっぱりその通りだったなと」

佐藤健志の言葉に、祖母は声を上げて笑...

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