第13章 クズ娘が暴れる

北村萌花は過去、彼に言いなりだった。株まで渡したからこそ、北村昇太は会社の七十パーセントの株を保有し、好き勝手できていたのだ。

「それがどうした。俺はお前の実の父親だぞ。まさか俺を追い出す気か」北村昇太は彼女がそんな真似をするはずがないと高を括っていた。

北村萌花は頷く。「その通りよ。あなたたちを追い出しに来たの。ママが浮かばれないわ。天国から、あなたたちみたいな悪人が彼女の家に住んでいるのを見せたくない。おばあ様と執事さん以外、あなたたちは今日中に全員出て行って。さもないと、容赦しないから」

北村昇太は怒りに震えた。「このクズ娘が、いい気になりやがって」

北村萌花は冷たく笑う...

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