第15章 イケおじさんに父親になってほしい

由佳が一番嬉しそうに言った。「私、イケおじさんのこと好き。もしパパになってくれるなら、賛成しちゃう」

光咲は今日の彼の振る舞いを思い出し、確かに悪くないと思った。

「マミーもずっと一人だったし、もし彼のことが好きなら反対はしない。でも、彼は足が不自由なんじゃないの?まさかマミーにずっと養わせるわけにはいかないでしょ」

由紀が言った。「マミーは半月もすれば歩けるようになるって言ってたよ。だから障害者ってわけじゃない」

光咲は深刻な問題に思い至った。「僕たちは彼を受け入れられるけど、でも彼は記憶喪失なんでしょ?もし彼がもう結婚して子供もいたら、マミーと一緒にはなれないじゃないか」

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