第35章 親友を奴隷にする

北村萌花は横目でこの大物を見やった。まさかこんな形で二人が出会うことになるとは思ってもみなかった。

岡本源は妖艶な笑みを浮かべた。「言いたいことがあるならはっきり言え、溜め込むな」

北村萌花は好奇心から尋ねた。「岡本さん、どうして私を助けてくれたのか、すごく気になります。私たち、面識はないはずですよね」

岡本源は率直に言った。「確かに面識はないな。俺はただ、不正を見て義憤に駆られただけだ。美女が追いかけられているのを見て、ヒーローが助けに来たってわけさ」

本当にそうなのだろうか?

北村萌花には予感があった。この男は明らかに自分のことを知っている。

「では、国際学院のあ...

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