第89章 私がそんなに興奮させるのか

北村萌花は、画面の向こうに映る三つの無邪気な顔を見つめ、心がとろけるような思いだった。

「光咲が一番いい子ね。もちろん、私の由紀も由佳もいい子よ」

 由佳が好奇心いっぱいに尋ねてくる。

「ママ、イケメンおじちゃんが野良猫に引っ掻かれたって言ってたけど、見た?」

 由紀もそれに続いた。

「どんな野良猫なの? すごく凶暴だったの? おじちゃんの足に怪我があったから、ママがちゃんと手当てしてあげてね」

 光咲がうんうんと頷く。

「ママも戸締まりをしっかりして、その野良猫が入ってこないように気をつけてね」

「…………」

 北村萌花は言葉を失った。

 まさか、自分がその「野良猫」扱...

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