第31章

しかし次の瞬間、彼は驚いたことに、その中にはもう一層布地あることを発見した!

江口ココはすぐに気づき、怒りが込み上げてきた。思わずくそ男の優しさの罠に落ちかけたところだった!

彼女は男の胸元に向かって足を蹴り込み、さらに平手打ちを加えた——

「このスケベ!」

ドアの外で盗み聞きしていた江口暖暖は思わず息を呑み、口を押さえて声を出さないようにした。

あらま、どうしてこうなるの?

パパってほんと馬鹿ね、こんなことでも成功できないなんて!

……

翌日は週末で、青木圭は会社に行かず家にいた。

朝からずっと、江口ココは青木圭に素っ気ない態度を取り続けていた。時には正面から会っても、ま...

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