第123章:キング・オブ・ドラゴンズ

レイ王視点

俺はドアまで歩み寄り、ドア越しに叫んだ。

「誰だ?」

「ドラゴンの王、ダレンだ」

ドラゴンだとはわかっていたが、なぜここに? 招いた覚えはない。面白くなりそうだ。俺は再び声を張り上げた。

「入れ」

俺は急いで全ての地図を隠した。彼の意図がわかるまでは安心できない。そこで、ブリタニーに念話を送った。

「戦士を何人か集め、王妃の部屋の外に待機させろ」

「はっ、陛下。何か問題でも?」

「わからん。だが念のため、急いでくれ」

そして、俺はドラゴンの王に向き直った。

「何の用だ?」

「お前たちが魔女どもと繰り広げている戦争に、我らも加わりたい」

「なぜだ。奴らがお前たちに何をした?」

「奴...

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