第129話ベッドから出る準備完了

サラ視点

起き上がって子供部屋に行こうとして、私は転んでしまった。するとレイが稲妻のような速さで駆け寄ってきた。その時、数日間はベッドでおとなしくしているという彼の言いつけに逆らうのはやめようと決めた。彼らが私たちの部屋に物を運び込むのを、私は見ていた。主に机と書類の入った箱だ。彼にやるべき仕事があるのは分かっていた。いつ戦争が勃発するか分からない。彼は、私たちがその時に備えられるよう万全を期しているのだ。

部屋に物が運び込まれている間、ナニーたちが子供たちを連れてきてくれた。授乳をして、しばらく抱きしめる。今はあの子たちを近くに感じていたい。カリーナも同じだった。彼女も自分の子が無事か...

ログインして続きを読む