第145章:責任

レイ王視点

サラとのシャワーを終えた後も、俺にはまだやるべき仕事が残っていた。負傷者たちの様子を見に行かねばならないし、ドラゴンたちに会って、いつ出発するつもりなのかも確認したかった。それに加え、ドナルドにも別れを告げた。彼は捕虜や負傷者を含む自らの民を連れて帰っていく。ドナルドに別れの言葉をかけ、彼が全員をバンに乗せるのを見送った後、俺はドラゴンたちの王であるダレンを探しに行った。彼が出発する前に様子を見ておくか、何をしているのかを確かめたかったのだ。

ダレンは中庭で民と共にいた。皆、戦いの後だというのに元気そうで、問題ないように見えた。

「よう、旧友」

「陛下、本日はどのようなご用...

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