第150章:恐ろしい責任

サラ視点

お風呂の後、レイは私をベッドまで運んでくれて、私が再び眠りにつくまで抱きしめてくれた。もう一度目を覚ますと、レイが食事のトレイを手にベッドの足元に立っていた。お腹は空いていなかったけれど、彼がわざわざ用意してくれたのだから、食べようと思った。

「ありがとう、ベイビー」

「どういたしまして、ベイビー。できるだけたくさん食べるんだよ」

フォークで皿の上の食べ物をいじりながら、一口食べた。お腹は空いていなかったけれど、食べようと努力した。食べなければいけないことは分かっていた。昨日何を食べたか覚えていない。食べたことは覚えているのに、何だったかは思い出せないのだ。いろいろなことがあったこ...

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