第79章 食べ物救出大作戦

計画が固まると、サミラはすぐに振り返って合図と目印を残し、銃を手に仲間たちと共に谷の反対側へと移動した。

ダンはとっくに準備を整えていたようで、余っていた匕首を皆に配ると、にやりと笑った。

「こいつを補助に使う。そこのでっぱった岩を踏んで登っていくんだ。上は視界がいいから、シンシアは弓兵としてそのまま上で攻撃できる。必要なら、直接火付けを手伝うことだってできるだろう。全体でどう手伝うかは、俺たちの天才お嬢様なら分かってるよな?」

シンシアは不満げにそっぽを向いたが、それでも匕首は受け取った。

「あなたに言われなくても、頃合いを見て動くのは分かっているわ」

アネルは微笑んだ。

「そ...

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