第6章

 薄暗い監視室。壁一面に並んだ数十ものモニターが、せわしなく明滅を繰り返している。

 私は深く椅子に沈み込み、その中の一つに映る亮一の姿をじっと見つめていた。画面の中の彼は、あの毒薬に関する証拠を抱きしめ、私の写真に向かって苦渋に満ちた表情で懺悔している。

「さくら、やっと……やっと真実を知ったんだ」

 盗聴器越しに聞こえる声には、深い悔恨が滲んでいた。

「愛してる。俺を……許してくれるか?」

 思わず、冷笑が漏れる。

「今さらの謝罪に、何の意味があるっていうの?」

 チャンスは与えたはずだ。それでも彼は、頑として絵理沙を選んだのだから。

 これが、かつて私が深く愛した男だな...

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