第51章

桜井美也はこのドレスを一目見て気に入った。

着替え室に入った。

高橋陽子は横で待ちながら、自分のワンピースを選んでいた。

桜井美也が出てくると、高橋陽子は振り返って、背の高く美しい桜井美也の姿を見た。一挙手一投足に漂う冷艶さと比類なき気品に、彼女は思わず動きを止め、手を叩いた。

「美也、目から鱗が落ちたわ。こんなに美しい一面があったなんて!」

桜井美也は髪を下ろしていた。彼女の肌は白く、赤色が彼女を引き立て、肌の透明感をさらに増していた。ベアトップが完璧な胸のラインを包み込み、片手で掴めるほどの細いウエスト、優美な曲線、スカートには手作業で縫い付けられたバラがまるで生きているかのよ...

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