第20章

鷺沢雪紘は氷のように冷え切った体を横抱きにすると、悪態をつくミニバンの運転手に冷ややかな視線を投げた。

彼が口を開くまでもなく、秘書がすでに事態の収拾に向かっていた。

休憩室のドアを蹴り開け、雪紘はその体をベッドへ放り出した。彼自身の服も濡れており、まるで巨大な氷塊を抱えていたかのように、そこに体温の温もりは微塵も感じられない。

ベッドに落ちた瞬間、彼女は小さく体を丸めた。

シャツが捲れ上がり、華奢な腰のラインが露わになる。

それは雲のように白かった。

彼は視線を逸らし、濡れた上着を脱ぎ捨てて部屋を出た。

戻ってきた秘書に、雪紘は命じた。

「何か食べるものを用...

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