第25章

水無瀬柚季がショートメールを受け取った時、彼女は警察署にいた。

千早玲奈は自分に責任はないと一点張りで、タクシー運転手が示談を提案しても頑として首を縦に振らなかった。

結局、警察を呼ぶことになったのだ。

すべての処理が終わった頃には、時計の針はすでに十時を回っていた。

警察署の入り口で、千早玲奈は水無瀬柚季を見つめ、勝ち誇ったような薄ら笑いを浮かべた。

「鷺沢社長はね、時間を守れない人間が大嫌いなのよ」

マネージャーからの催促を受け、千早玲奈は高らかにそう言い捨てて去っていった。

水無瀬柚季は深くため息をついた。鷺沢雪紘からは「もう来るな」と言われていたが、それで...

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