第67章

いつか鷺沢雪紘に、光ちゃんへの面会を拒絶される日が来るのではないか――水無瀬柚季はずっとその可能性を危惧していた。けれど、いざその時が来ると、やはり受け入れがたい絶望が押し寄せた。

『私は、あの子の母親なのに』

あまりにも残酷だ。

生まれてからずっと片時も離れずに育ててきた。その愛娘を彼に託す決心をした時点で、すでに身を切られるような思いだったのだ。それなのに、今後一切会うことさえ許されないなんて、彼女に死ねと言うに等しい。

「お願い、相談させて。頻繁に行こうなんて思ってないわ。ただ、たまに会わせてくれるだけでいいの。もし私が付きまとうのが心配なら、あなたが信頼できる人に光ちゃ...

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