第8章

「……やるよ」

鷺沢雪紘は結局、名刺を一枚渡した。

光は満面の笑みを浮かべた。

「おじさん安心して、絶対長くは待たせないから!」

「俺が待つのか?」

鷺沢雪紘は美女の紹介になど興味はなかったが、この子供の大人びた口調が妙に面白かった。

彼はもう少し話してもいいと思った。

「俺がモテすぎて、誰かに取られるとは思わないのか?」

光は本当に真剣に考え込んだ。

「じゃあ、しっかりしてなきゃだめよ。他の人についてっちゃだめ。こっそり教えてあげるけど、紹介するのは私のママなの。すっごい美人よ! とってもとっても綺麗なんだから!」

「どれくらい綺麗なんだ?」

「おじさんが一...

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