第128話

テーブルにいた男の一人が顔を上げ、目を細めた。

「おい。誰だ、てめえ? どうやって入ってきたんだ?」

別の男が振り返り、口笛を吹く。「コールガールを頼んだのは誰だよ?」

「俺じゃねえよ」

「馬鹿野郎、コールガールじゃねえだろ。あんな格好してるわけねえ」

私は中へ入った。

まばらな無精ひげを生やした男が立ち上がり、手をひらひらさせた。「おい、マジで何者なんだよ?」

床に落ちていたバナナの皮を蹴りどけて、私は言った。「家賃を払ってるのは私よ」

すぐに笑い声が上がった。

「ここはプリヤの家だ。あんた、彼女のストーカーか何かか?」

私は天井を見つめ、鼻から荒く息を吐いた。「面白いこと。このアパートの名...

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