第200話

アシュトンの声が響き渡った。

「この部屋にいる人間だけが、俺が『ザ・コーナーテーブル』にいることを知っていた。さて、どうだ。このお膳立てをするほど自分が賢いと思い上がっていたのは、どいつだ?」

誰かが甲高い声で叫んだ。「私じゃありません!」

すぐさま別の声が加わる。「誓って、あなたが来るなんて入ってくるまで知りませんでした!」

「誰かに電話する時間なんてなかった! ここに来たばかりで――」

「俺でもない!」

声が重なり合い、慌ただしく、しどろもどろだった。

アシュトンの視線は、その集団を通り過ぎ、カシアンに着地した。

カシアンは両方の手のひらを上げた。「俺を見るな。あんたをここまで連れてくるの...

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