第204話

ミラベル:「誰と夕食を共にしろなんて言ってない。ただ……二度も続けて写真が流出するなんて。次はもっと警戒してちょうだい」

アシュトン:「撮った男はもう身柄を確保した。誰が金を出したかも突き止める」

ミラベル:「よかったわ」

アシュトン:「Xへの投稿、見たか?」

ミラベル:「あなたがXのアカウントを持ってるなんて知らなかった。ちょっと待って」

アシュトンは待った。

そして――

ミラベル:「発表したの? 公に? 私に断りもなく???」

アシュトンは後部座席で体を硬直させた。指がスマートフォンをきつく握りしめる。

画面が彼を睨み返し、三つの鋭いクエスチョンマークが小さなナイフのように並んでいた。

彼...

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