第278話

私は胸元の葉っぱのドレスをぎゅっと握りしめた。何が何だか分からなかった。

アシュトンは私が動くのを待たず、自ら手を伸ばしてきた。

私の体はこわばった。まさか、力ずくで私を裸にしようというのだろうか? 絶望的な状況は人の最悪な部分を引き出すという。しかし、アシュトンがそんなことをするとは信じたくなかった。

混乱が私を支配する。葉っぱのドレスを握る力を強め、もう片方の手を守るように拳に握った。

彼の手が近づいてくる。

しかし、あと一歩のところで、その手は私を通り越し、背後に伸びた。

一瞬の後、彼は何かを引っ張り出した。

私のウェットスーツだった。

私は瞬きした。どうやら気づかない...

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