第297話

アシュトンのベッド脇にあるモニターの光だけが、薄暗い病室を照らしていた。機械のハミング音と時を刻む音は、いつしか私にとって慰めであり、同時に苦痛でもあるリズムになっていた。

私は彼のかたわらの椅子に体を丸めて座り、片手を彼の近くのブランケットの上に置いていた。

たった数日で熱に削り取られたかのように、彼はすでに痩せて見えた。病院の無機質な照明の下で、肌は青白く、ほとんど透き通るようで、眠っているというのに口元は固く引き結ばれている。

それでも、こんなにやつれていても、彼は胸が痛くなるほどハンサムだった。シャープな顎のライン、頬にかかる黒いまつげ、眉間に寄せられたかすかな皺、そのすべてが私の胸を...

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