第360話

彼の大きな手がためらいなく私をさらい、むき出しの激しさでキスを返してきた。

私たちの周りの空気が熱を帯びて濃くなっていく。私は彼の首に強くしがみつき、募る想いのすべてをその抱擁に注ぎ込んだ。

悪夢からくる不安と、彼を待ち続けた心の疼きが、私を安心感に飢えさせていた。彼が確かにここにいて、本物だと感じることだけが、私を落ち着かせる唯一の方法だった。

彼の手が私の腰から滑り落ち、お尻に届くと、彼は軽々と私を腕の中に抱え上げた。

彼は私の両脚を開かせ、自らの腰に絡みつかせる。私は無意識に、きゅっと彼を締め付けた。

私の息も、彼の息も、乱れていた。彼の青い瞳は深く、燃えるようで、ほとんど不安になるほど...

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