第362話

俺が通話を終えるのを待って、ドミニクがおずおずと口を開いた。「ボス、会議は予定通り進めますか?」

俺は眉間をつまんだ。「予定通り進める。準備を整えろ。すぐにそっちへ行く」

「はい、かしこまりました」。ドミニクは素早く頷くと、準備のために部屋を出ていった。

会議は午後いっぱい延々と続き、通常の終業時間をとうに過ぎていた。ようやく会議が終わる頃には、ハリーが報告書を手に待っていた。

「ボス」。俺のオフィスに足を踏み入れながら、彼は切り出した。「荷物の追跡が完了しました。発送元はリバーサイド・ランディング・パッケージズという小さな宅配便の営業所です。現場に監視カメラはなし。受付係の話では、発送した女...

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