第388話

五年後

「パパ!」

「ママ!」

二人の小さなトラブルメーカーが、勢いよくドアを開け放ち、声を限りに叫んだ。

不意を突かれたアシュトンと私は、慌てて身を起こした。

私たちの顔は真っ赤で、髪も襟元もぐちゃぐちゃ。そして私の首には、誰の目にも明らかなキスマークがいくつもついていた。

私たちは二人して、屈辱的な沈黙の中で凍りついた。

ミニーとミッキーは、目を大きく見開いて、その場に釘付けになって私たちを見ていた。

ミニーが顔をしかめる。「パパ、ママのこと噛んでるの?」

ミッキーは彼女をじっと見つめた。「は? 噛んでる? どう見てもキスしてるだろ」

「噛んでるもん」ミニーは言い張った。「見て、首が腫れ...

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