第42話

私は歩み寄り、そっと叔母様の腕を取って、腰を下ろすのを手伝った。

「ルイーザ叔母様、今日伺ったのは……婚約の件です」

叔母様の表情に大きな変化はなかったが、私は鷹のようにその顔を注視していた。もしまた血圧が急上昇するようなことがあれば、すぐに救急車を呼べるように。

ルイーザ叔母様はため息をついた。「言いたいことがあるなら、はっきりお言いなさい。心配しなくていいわ、今度は取り乱したりしないから」

私たちは腰を下ろした。

私はコーヒーテーブル越しに箱を滑らせる。

「これは、以前いただいたブローチです。リースともう婚約関係にないので、私が持っているのはおかしいと思いまして。それから、私の両親が叔母様...

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