第67話

ミラベルはナイトガウンの裾を二本の指でつまみ上げ、慎重に、そして静かに歩いていた。

靴は履いていない。

冷たい黒い石の上に素足が乗る。一歩一歩が、闇の中のスポットライトのようだ。

滑らかな黒曜石を背景に、彼女の肌は温かく見える。

青白く、ほとんど光を放っているかのようだった。

アシュトンの視線は、彼女のふくらはぎの曲線から太ももの裏側をなぞり、さらに上へ、揺れる布地の向こうへと向かう。

ドレスは彼女の腰にぴったりと沿い、ウエストから流れ落ちる様は、まるで誘惑のためにデザインされたかのようだった。

薄い生地を通して、彼女の背骨の輪郭、背中と腰が交わる部分のくぼみ、そしてほんのかすかに垣間見える彼...

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