第7話

私は目を瞬かせた。それから、鼻で笑う。「もう完全に正気じゃないわね。年寄り割引が利くような男に私を売り飛ばすつもり?」

「大げさに言わないでちょうだい」と母はぴしゃりと言ったが、その声は洗練され、気取った響きを保っていた。「リースと結婚しないのなら、誰かと結婚しなければならないのよ。価値のない、甘やかされた社交界の令嬢みたいにふらふらしていられるわけじゃない。そういう仕組みじゃないの」

私は母をじっと見つめた。「つまり、そういうこと? 私がリースを振った途端、今度は心臓弁がまともに機能してる次の億万長者に私を押し付けるってわけ?」

母は、呆れて目を回すのをこらえているかのように唇をすぼめ...

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