危機

アダム視点

今この瞬間のエマーソンの姿を、そっくりそのまま瓶に詰めてしまいたい。そうすれば、いつでも取り出して酔いしれることができるのに。

背中は美しく反り、もし俺の両手が塞がっていなければ、その曲線をつい指でなぞってしまっただろう。体は震え、汗が背中を伝って床へと滴り落ちていく。時折こちらを振り返るたび、その瞳に俺は体を縫い止められる。あんな目は今まで見たことがなかった。瞳孔が開ききって、緑色の虹彩を飲み込んでしまっている。

そして、俺がしていることをあいつが気に入っているのがわかる。震える息の合間に漏れる喘ぎ声と、腰のくねらせ方で、あいつは俺に応えている。まったく、頭がクラクラするほ...

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