エクスプロージョン II

エマーソン視点

部屋が、急に嫌になるほど静まり返った。

俺は見回す。まるでその考えが自分の脳から滑り落ちたものではないかのように。瞬きをし、一瞬呆然としてから、クローゼットに顔を向けた。あのセーターがある場所だ。

恋。

ダメだ。クソ、ダメだってわかってるのに。

自分の声に耳を貸さない。その考えを巡らせている間にも、俺はもう膝をついていた。身をかがめてベッドの下を覗き込むと、二枚の絵がある。この体勢がやけに馴染み深いものに感じられるのを無視しながら。

ほんの数時間前、俺たちはここで――

やめろ。

大きい方、詩の朗読会で彼が俺を描いた絵は、包装されて下を向けて置いてある。俺はその上...

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