再浮上したモンスター

アダム視点

翌朝、キャシーからの『おはよう』というメッセージで目が覚めた。

それをじっと見つめる。以前はマンディからおはようのメッセージが来ていたんだ。彼女を思い出して胸に走る小さな痛みに、胸をさする。

待てよ……。口元が綻ぶ。以前はマンディのことを考えると、考えられなくなるまで壁に頭を打ちつけたくなるほど辛かった。それが今じゃ、マンディって誰だっけ?って感じだ。

俺は拳を突き上げた。よかった。やっと彼女を乗り越えられたんだ。一直線にはいかないだろうけど、でも少なくとも、永遠に彼女に囚われるわけじゃないって証拠ができた。長い間、そんなこと可能だとは思えなかった。

「おはよう、キャス」...

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