待っています

アダム視点

エムのやつ、彼氏が三時間経ってもまだ来ないなんて教えてくれなかったぞ。ピザを頼んだって言うから、ブラッドはもうこっちに向かっているものだと思っていた。なのに、もうとっくに日は暮れて、俺はピザをほとんど食べ終えそうなのに、あいつが来る気配はまるでない。

最初は宿題のエッセイでもやろうとした。少なくとも、アイデアだけでも書き留めておこうと。でも、うまくいかなかった。次にユーチューブの動画を観ようとした。楽しみにしていたクリエイターのやつだ。でも、すぐに上の空になってしまう。だから結局、エムの彼氏を待つ間、自分を何かに集中させておくために、音を消してただひたすらスマホをスクロールする...

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